……ええと、スノウ?
私はドロシー。
ドロシー・スローンチャ。
ゴールデン・グルトップの現船長だ。
[静かな声で白猫に語りかける。
じぃ、とその硝子玉の様な瞳を見つめ]
私はそもそも最初から、
無用な血が流れるのを求めてはいない。
ラグナロクを奪おうとするのも
…いや、それは敢えて此処ではやめるか。
少なくともこの状態で
この船の人員と悪戯に争うつもりは
ない事を皆に伝えてもらえるだろうか。
私とて、仲間の命は守りたい。
……だから、もし人狼と疑わしき
相手を見つけた時には手をかけるが
それ以外では戦う意思は無いと。
[勿論、その仲間よりも今は
大事なものはいたけれども]