― オプティモ・港町 ―
ええ、いつぶりでしょうか。たまには貴族院の方も顔出ししないと。色々と五月蠅いのではありませんか?
[>>82 突然の不穏な影を抑えようと、クレメンス側の兵が抑えようとする。然し、それを受けて、王府軍側の兵もざわめく。
それを視線だけで、制し。笑顔は崩さぬまま、領主に顔を向ける。]
っふふ、聞きましたよ。
クレメンス様ご一行で、デ・モール火山へ行かれていたとか。
良いですねぇ、温泉。私も久しく行っておりません。
今度連れて行って下さいませ。
[冗長的な世間話を、相変わらずの穏やかな笑顔を貼り付けて。
クレメンスが王府軍を邪険に扱う様子も、また、笑顔のままで。]
そうですねぇ。せっかく家を訪ねたというのに。
主が居ないので、そのまま私の城にしようかなぁ、なんて。
こんな時期だというのに、家主様は呑気なものですねぇ。
[意趣返しと言わんばかりに、毒を返す。]