[魔獣による勇者を狙うとも、妖魔を狙うとも知れぬ一撃>>105。 結果としてそれは、何れにも当たることなく霧散する。 ――何も言うまい、それが魔獣の意志であるなら] ――頃合いかの。[ふとそう呟いた魔王の視線は、配下と共闘者のどちらへも向けられていなかった。 前哨戦は決したとばかりに、それは光の魔神のみを見据えている。 そして歩み始めた道は、ローゼライト>>104ら配下らの働きにより既に開けられていたもの*]