……あのひと、は、確か。[五年前にやって来た、羽根を持つ人の姿が見えた。>>91纏う空気の鋭さに気後れして、自分から接触した事は今までなかったのだが]…………。[彼もまた、カードを手にしているのは既に知っている。向こうも、こちらが所持しているのは気づいているだろう。どうするか、どうすべきか、そんな逡巡をしつつ、その場に立ち尽くす。なお、気配消しなど慣れていない少女の存在に気づくのは、容易い事である。*]