人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


ベルサリス学館教師 マーティン

― ベルサリス学館・回想 ―

ふーっ

[大きく息を吐いて職員室の自身の席に腰掛けると、横から声が掛かる。
同僚のアレクシス・ユレだ。
代々学者の家系であり彼自身も博識の持ち主で、彼と話をするのはこの頃のいい刺激になっていた]

おう、そっちも戻ってきたばっかか。
ちょうど喉乾いてんだ。用意してくれんならなんでもいいぜ。

[誰にでもするように、アレクシスにも砕けた態度で返事をし]

ん?ああ。あの転校生か。
……そうだなぁ。クロードなら面倒見もいいし任せて安心だよな。

[一瞬、間があったのは、彼女の正体のことがちらと頭を掠めたからだった。
だが、彼が知らないのなら同僚だとてもちろん話せないことだ。
アレクシスの言葉を否定することもなく、うんうんと頷いている]

(112) 2015/03/07(Sat) 15:19:30

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