人狼物語−薔薇の下国

477 【R18完RP村】暁天はかく語りき、


第二王子 ウェルシュ

[ラメールの第二王子ウェルシュには、武の才能があまりない。
流石に剣を持てず、馬を乗りこなせないなどということまではなかったが、良く言っても凡庸、非凡とは到底言い難い程度の才能は、兄フェリクスに見比べていかにも劣る。

その代わり、ウェルシュは政に幾分かの才があった。
幼い頃から良く学んでいたが為でもあったろう。それは「私室に篭りきりになる」と揶揄される程の病弱さの賜物でもあったのかも知れない。

異国を学び、政治を学んだ王子は今では時折、王に献策をし実際に採り入れられることがあるまでになっている。それが表立って賞されることはあまり多くないけれど、無条件で年長であり文武に秀でる第一王子を王位継承者と定めるではなく、第二王子までが選択肢に入れられたのは、ある程度こうした背景もあってのことだったろう。

ウェルシュには、軍の役職がつけられていない。
向いていない。という理由が大きかっただろう。
けれどそれは裏返せば、常に間近に王の政治を学べるということでもあった。窘めた者は恐らく、王位継承候補者としての自覚を促したかったのだ。
ウェルシュはといえば少し戸惑いはしたものの、それからそうした言葉を口にすることはしなくなっている。]

(112) 2017/04/18(Tue) 21:59:05

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