― セミヨン川南岸 ―[大振りの一撃は紙一重で躱された>>109。軽装も軽装な相手の身はその自信も相まって想像以上に身軽だ。目標を失ったクレイモアの切先は地面に減り込み、砂埃が上がる。空振りで体勢を崩すほど未熟ではないが、クレイモアを敢えて減り込ませたことで手に軽く衝撃が走った]くっ…[視界の端に入る相手の笑み。この戦いを楽しんでいるよう。それに軽く瞳を細めた後、地面に減り込ませたクレイモアを引き戻すことなく下段から跳ね上げさせた]