人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


闇桜の魔 蒼月 フィオン

― 異界門 ―

……さて。

[花神が立ち去った後。
魔は妙に上機嫌の態で手にした扇を閉じた]

俺もそろそろ、行くとするか。

[言葉と共に、ゆらり、手を振る。
応じて舞うのは桜の花弁。
その幾許かはひらり、はらりと何処かへ飛んでゆく。
向かう先は、己が呼び寄せし異界の『蕾』の許。>>103]

此度の『蕾』……今までのものとは大分、異なる様子。
さて、如何様に咲いてくれるやら。

[などと言いつつ、蒼の狩衣の裾を翻して歩き出す。
咲き乱れる桜花から零れた花弁が、慕うようにその後に従い舞った。**]

(112) 2015/10/02(Fri) 01:19:18

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