―村に至る山道の途中―
>>68
[目的地は同じだという。薄々そう感じてはいた]
そうか、縁か。そうかもな――いや、違うな。そうだったら嬉しいな、って言った方が合ってる。
こんな休憩もお茶も楽しいものだけど、誰かと一緒だとまた格別。
[どうやらフリーデは彼女の撫で方がお気に召してくれた様子。自分の指は、あまり触り心地の良くない代物だと思うのだけれど。
可愛いなあ、と、ふかふかの毛並みを宝物のように撫で、指を放す]
しあわせそうか。喜んでくれたなら良かった。
彼女がこんな風に人懐っこくてしあわせそうなのは、元々の性格とか賢さかもしれないけれど、きっと一緒にいる人間の君に安心しているからなんじゃないかと思うよ。相棒が傍にいるのはいいもんだ。
[手渡されたチョコレート味を、礼を言って受け取り、ぱくりと一口。歩きづめの体には、甘味がありがたい。
そうして、披露した生業”に、はじめに男が示した反応は、彼女が期待した通りのものだった>>70
当然種も仕掛けもある人形、最初は誰もが仕掛けを気にする。それが気にならなくなるほどに魅せ、引き込むのが彼女の仕事。けれど、いまはほんのご挨拶]
ふふ、お褒めにあずかり光栄。