[鍋の中を覗けば何やら水分が思っていたより少ないようで。部屋も少し煙たくなっているようだ]
あら………
まぁ、このくらいならリカバー出来るわ。
[うふふ、と声を漏らせば、テキパキとほんのり焦げたグラタンの中身を修正していく。だいたいいつもこんな調子で料理をしているが、割と美味しいものが出来上がるから不思議である]
ローズさぁん、オーブンに入れるからチーズかけてくださる?
[グラタン皿にパパッと盛りつければ、ローズにそう声をかける。そばにいるギィ──ここまでお小言があったとすればほぼ彼女は聞いていない──にもニコリと微笑み]
ギィも食べて行くわよね?