― オズワルドの部屋 ―
…ソマリ。何処か痛まないか?
[>>104紅と琥珀の混じる瞳を薄らと開けたソマリに声を掛ける。
空いた手は横たわったままの彼の頭を摩り。]
…そうだな。
[途中から、ソマリと言葉を交わす事は無くなったように思う。
ソマーリュが意識して押さえ込んでいたのだろうか。
仲間に危害を加えさせない為に。
先刻も、昏倒しなければ暴れ回っていたかもしれないと思うと少し肝が冷えた。
ディークにもオズワルドにも、危害を加えて欲しくなかったから。
ルナールという名前は初めて耳にしたが、恐らくはソマーリュの事なのだろう。
けれど紡がれたその内容は。]