[おそらく昔を思い出していたのだろう、懐かしそうに細まる目。>>67
うっすらと口元には笑みが浮かぶ様子に、つられて笑った。]
いらっしゃいませ?
呼びつけちゃってごめんね?
来てくれてありがとう。
お茶、飲んでいってね。
……そうね、花は強いもの。
寒い冬を土の中でじっと耐える種もあれば、
苦境に変化する種もある……。
"綺麗"になるために、頑張ってるから、
花は強いのかもしれないわね。
[自分の店に並ぶ花。
熱いお茶をふーっと冷ましながら一口飲んで、見渡す。
循環ポンプを回したわよ、昨日はごめんね、と内心で花たちに告げながら。
……こんなさり気ない日常が続くことを望んでいる。
たった、それだけのことなのに……。]