[他の者もそれぞれに神子の言葉を受け止めた後。
シェットラントの前へと進み出たキアラを見て瞬きひとつ。
これまで一言も話していなかった分をひっくり返すように、
どこか険しい眼差しと口調で話を切り出したから。>>25>>26]
…………。
[天界、という言葉が出れば合点がいったと内心ため息。
とはいっても、魔界と天界の対局さに思いを馳せただけ。
同じ絆の石を持つと言っても、キアラの背負っているものについて、
ミリアムは余すところなく知っているわけじゃない。
ずっと昔に何があったかだって、
今聞いてわずかながらに興味を持ったくらいだし、
ずっと昔のことのせいで、
鬼族には今もよろしくない評判が立つなどしていることに、
思うところは多々あれどキアラなりにとっくに受け止めきった後だと思っていた]