― 天上宮・庭園 ―[何やら思われていたらしい事はしらぬまま。治療院で傷の手当てを受け、装いも改める。ここに寄らずにはすまないのか、という突っ込み苦笑しながら、ではあったが。ともあれ、落ち着いた所でカサンドラよりもやや遅れて庭園へと向かう。主が既にそこにいないのは、わかってはいたけれど]……鎮めの滞りなき事と、無事のお戻り、何よりです。[その場に残っていた面々にそう告げて、それから。朱雀のいとし子が捜すのは、主の対極の姿]