[マナの結晶を使って水を精製し、布で覆われた箇所ごと水で冷やす。
腕に留まるように包み込めば、冷却はしばらく続けられるだろう。
熱気により温まるまでは、の話だが]
よし。
後は……
[応急処置を終え、辺りを見回す余裕が出来る。
トールとセルウィンの一件は見過ごすことになったが、妙な空気が漂っていることは知れた。
それとは別の場所でローランドが場の浄化をしているような仕草が見える。
漂う香りは意識をすうっと覚醒させるような感じがした]
それなら、
[銃口に風の力を集め、ローランドの頭上目掛けて一発打ち込む。
パンッと弾けた風弾は緩やかな風を生んだ。
焚かれた香の香りを広げる一助となるはずだ*]