君は…、僕の名を変わったトーンで呼ぶな
…知り合いに似たような発音の奴がいたけど、
まさか同じ星の出身だったりして、ね…。
[ 遠い日の記憶の中で、
ル・ウルタールの常用言語では「ロー」の音は発音しにくいのか、
今のヴィクトリアのように口をやや大げさに動かして。
"同じ星"、という言葉で思い当たることがあるかもしれないが
彼女の出自を知らない学者には分かりえないことだった。 ]
……お礼なんて言わなくたっていいんだぜ。
質問に答えるのは嫌いじゃないんでね。
[ 名前の呼び方の話で反応はあったかどうか、
質問についての礼を言われたら、
ロー・シェンはいいよいいよと手をひらひら振った。 ]
…なんだい?僕に答えられることならいくらでも……、
[ そうしてもう一つ、質問をされたら>>107
出しかけた言葉を、はた、と止めて黙りこくって ]