わたし―― 箕土路 詩奈っていうんです。 現実でもこのくらいの背丈で……髪はもっと黒っぽいけど。 会いにきてください。 わたしはもしかしたら、びっくりしちゃうかもしれないけど。 でも、もう絶対に、拒んだりしないから。[彼は気付いているだろうか。 少女の、既に脱落への覚悟を決めているかのような口ぶりに。]