えっ、ジャンさん!これじゃあ見え、ない、よっ……、[突然、視界がまっくらになりました>>106。抱えられるような姿勢にも、ローレルはびっくりしてしまいます。反射的に身をよじりますが、「大丈夫」「怖くない」という言葉が耳に入ってぴたりと動きを止めました。こんな台詞が出てくるときは、大抵が大丈夫じゃなくて、怖いときなのです。ローレルは知っていました。]い、ゃ…………ねえ、ジャンさ、……ここから、はやく、[逃げようよ。言いかけましたが、その訴えはジャンさんの耳に届いたでしょうか。]