人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


魔王 テオドール

[ 途中、小さな村に寄った。
 行きは横目に通り過ぎたティレルだ。
 住んでいた村人が退避した後は、ゴブリンなどの住みかとなり、
 見る影もなく荒れ果てている。
 
 テオドールは馬車を止めさせ、外へ降り立った。 ]

 ……。

[ ある小さな一軒を見上げる。
 そこもまた、他の家と同じく汚物とゴミで汚れていた。
 しかし、元は質素ながらも居心地よさそうな家だった。
 植木の一つ、飾りの一つもないから、女手はなかったのだろう。
 庭には、使い古されている藁の剣術練習人形があった。 ]

(111) 2014/04/04(Fri) 23:44:02

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