― プラメージ王国野営地 ―[体の真ん中に受けた衝撃も、どこか遠い世界のことのようだった。踏みしめた地面もふわふわとして頼りない。槍だけはずっと離すまいと思っていたから、握っていた。倒れないように槍を地面に突きさす。胸を張れ。] 大将首、とれば、いくさも、早く終わる… 手柄、立てて、 オヤジ 喜ばせて、[相手の言葉の半分も聞こえなかったし、理解しようとする端から頭の中身がどこかへ消えていくようだった。相手の顔も、もう見えない。]