エレオの考えは、まあ、分かった。
俺も、直接会ったわけじゃないから推測で喋ってるに過ぎない。
何処かで会うことがあれば、本人達から直接聞くさ。
[付け足したのは、気休めだ。
納得のいく回答など返ってくるはずがないと
心の底では思っているが、それを口に出しはしない。
エレオの何処となく歯切れの悪い様子は気にはなったが
無理矢理に聞き出したところで心証を悪くするだけだ。
疑心暗鬼の蔓延るこの場でそれは得策ではないと。
ダーフィトは心の裡で考えていた。]
ありがとな、エレオ。
俺は例の二人とは会ってないから、情報が欲しかったんだ。
忙しいところ悪かった。
[情報の礼を言って、離れようとしたダーフィトだったが
ふと、思いついたように一歩二歩とエレオへ近付き、耳打ちを。]