[机の上に温かいお茶と和菓子を置いて、自身も席に着く。] えっと、まずは……私の知ってることから。 脱落者は……います。 高校の元弓道部の、月桂さん。 どう言ったらいいのかな…… あの人は、私や会澤先生を、人狼じゃないかと疑ってきて。 そのまま戦いに。 あの人のジェムは、会澤先生に吸収されました。 あの人が、最期にそう望んだから。 ……あの人は、人狼ではなかった。 何もかもを守ろうとして、心を捨てようとして……でも、捨てられなかった人、だったんだと思います。