[村に残っている皆で食事をしないかという提案にアルビンは表情を明るくした。
口元の微笑を絶やさぬまま、パメラの近況や村の話しに耳を傾けて、>>75>>74]
なんだ、俺の帰りを祝ってくれるって言うのか。可愛い奴だな。
村の皆に会うのは久し振りだし俺は賛成だ。
オットーの店でやるなら、オットーの奴に何か美味い飯を作らせようぜ。
へえ、最近は女将を手伝ってんのか。偉いなあ、パメラは。
そう、だったな。パメラのとこの爺ちゃんは…。
[そう、パメラは頼るべき肉親も亡くしていたのだった。その話しがパメラの口から出るとアルビンは心配になるが、当の本人は気にしていない様子だったので決して表情には出したりはしない。
明るい笑顔で話し続けるパメラ。その笑顔、仕草、一言一句、見逃す事も聞き流す事はなかった。]
うん、うん。そうか。色々やってるんだな。
農園の手伝いなんて力仕事で大変だろう…。
いいや、中途半端なんて、パメラの事だ、一生懸命にやっているんだろ?
きっと、良い嫁さんになるんだろうなあ…。