─ 帝国軍拠点 ─[回想から心を引き戻し、近づいてくる土煙を待ち受ける。] 武門の名家に相応しい功績を。 当主を継ぐに相応しい力量を示して、 …。 … 名家の義務から、逃げないこと。[呪文のように口にするのは、母たる女男爵に言い聞かされた言葉。 それと、自分を律してきた文言。 近づくものたちの顔が判別できるほどの距離になれば 呟きをやめ、直立不動で敬礼した。]