[二度とその腕に抱きしめられることは無いと思った。目尻に触れる唇の感触に、信じられない気持ちでその人を見た。] 「来てくれたのね」>>99[その言葉に、今自身が此処にいるのは彼女の意思なのだと覚る。]私を、迎えにきてくれたんですか…?[止まったはずの涙が、また堰を切って溢れ出した。]ありがとう…ございます…