人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


薬師 クレステッド

 
 もし、地上に戻れたのなら、お前を抱きしめたいとずっと思っていた。
 ブランもルージュも関係なく、お前の味方だと。
 そう伝えたかった。

 一人にして、約束を守れなくて、済まない。

 約束を反故した身だが、
 お前が許す限り傍に居たいし共に歩きたい。

 誰よりもお前が大切なんだ――……

[彼と関わったあの日から、ずっと彼は自分の光で安らぎであった。
既に彼の体に回した腕に力はなく、拘束力はない。
肩口に自身の額を押し当て、身の内から溢れ出る言葉を
飾ることなく口にする。彼が動いたのなら、それを止めることはせず、見守るだろう。] 

(110) 2013/10/10(Thu) 23:13:51 (ハチドリ)

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