[花を切っていると、昔を思い出すような、ジョニーの言葉が聞こえてきて懐かしさを感じ、頬を緩める。
「俺の方がいけめんだろう」>>67とか何とかいうソマリの軽口にインプットされたやりとり。
かなり旧式のものではあるが当然のように人工知能も搭載されているジョニーは、ソマリの顔は常連客の一人としてインプットしており。
どうやら、顔を認識し、いつものようにそんな言葉を投げかけたようだった。]
すぐ行くわ。
入って、ちょっと待っててくれるかしら?
[一瞬だけ頭をのぞかせ、声を掛ける。
そして、最後の花をパチンと摘み取り、摘み取った各種の花を抱えて店内の方へと出る。
そして、それをカウンターの上に置いて、手を洗った。
ソマリは、店内にあるちょっとしたテーブルに促して。
マグカップにジャスミン茶を注いで、ソマリの前に置く。
来客用じゃない理由?
昔は頻繁に来ていたからその癖かな。たぶんね。]