人狼物語−薔薇の下国

477 【R18完RP村】暁天はかく語りき、


【3】宮廷画家 ローレル

― 街角か、あるいは ―

[  燃え上がる街の絵を描き上げて
  一息つく頃にはどれほど時間が経っていただろう。

  すでに空は暗くなりかけ、
  水平線の向こうに日が沈もうかという頃だった。

  昔ならば感情のままに書き殴ることで
  気が晴れることもあっただろうけれど
  今や激情を形にしたところで気は晴れない。
  それどころか、ざわざわと
  落ち着かない気分にすらなる。

  一所に居ることに耐え切れなくなって、
  ローレルは夕暮れ時の街へ一人で出かけていた。

  そうして絵を一枚抱えて歩いていた時か。
  薄暗い路地の中にその人の姿を見かけて声をかけた。  ]

(110) 2017/04/28(Fri) 21:49:08

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