…………ウチは、さ。
自分の力がずーっと怖かったし……今でも、やっぱり怖い。
それでも、それとちゃんと向き合おう、て。
あん時、そう思って、それ、実行できたの……誰のおかげだと思ってんの。
[空白を経て、ぽつ、と零したのは、今まで誰にも言った事のない内心]
力あってもウチはウチだ、て。
そう、言ってもらえたから。
だから、最後まで行けたし、ちゃんと、みんなに話す事もできたんよ……?
[同じ境遇の少女たちや、導き手となっていた茶兎の存在も大きかったけれど。
身近な存在が、自分を認めてくれた事の比重は大きかった。
当時は、無自覚だったけれど]