[カナンから離れる間際、彼の首元に輝く色>>99を見る。
幼い頃、装飾品を見せた時にそんなものはつけないと聞いていたため、それらしいものを身につけていることを意外に思った。
しかし、今はそれを指摘する暇はない]
そうしたいのは山々だけど。
[生き延びたことを喜ぶ時間、と聞いてそう言葉を返し]
それを決められるのは僕じゃないんだ。
[苦笑めいた表情を浮かべ、左の親指と人差し指で輪を作り、唇に当てて息を吹き込む。
日が暮れかける中、ピィー、と上がる甲高い音。
次発隊>>100への返答として奏でられたそれは、同時に自隊の動きの合図でもあった]