[男は苦々しく呻いた。]
あ〜〜〜〜… まーずいなぁ…。
[この合戦はブリュノーに誇示するための戦でもある。
ならば王都を先に抑えて、守護してあげるとアピールした方が、人心の掌握に有利となろう。]
やーられたねぇ。
でもなんで投石器なんだろぉ…?
[『よもや王都を攻撃するつもりでは!?』と焦る部下に向けて、男は「ないない」と一蹴する。]
下手に攻撃して、ブリュノーからの人気度を下げちゃったら
のちのち面倒になるもん、ねぇ。
あちらさんならそのくらい分かっているよぉ。
[投石器で歩兵を攻撃するのって有効なんだっけ?…などと首を傾げながらも、自部隊の行動方針は決めていた。]