[ただそれだけ言って。そして今度は視線をシモンへ向け、口を開く。シモンを選んだのは、単にこの場の空気を今支配しているから、というだけの理由に過ぎないが]……暫く、独りにさせてもらえませんか。昨日お借りした、部屋におりますので。[その目は虚ろで、声は極めて淡々としたまま]