― いつかの夜 ―[それは、トールたちに挨拶をする前だったか、後だったか。ザラメを焼いて固めただけの砂糖菓子を手に、カサンドラを訪れた] よう、いまいい? 糖分足りてるかー?[そう言って、砂糖菓子を渡そうと] ……オレみたいな人種と違って、親しくしてた連中裏切んのはつらかったろ。[元同僚である以前に、彼女も元教え子の一人で。子供を作れない体質の自分にとって、子供のように思っている一人だった]