人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


伯爵家・次男 フェリクス

― 翌日・目覚め ―

 ――く、ぁ…っ。

[全身に走る痛みで、心地よい眠りから意識を引きずり出されたのはいつの頃か。
深夜の営みで疲れていた故に、起きた変化への反応は遅かったかもしれない。
まるで身体がばらばらになるような感覚に、男はジェフロイの腕の中でもがく。
彼が手を離さなければ、背中に尖った爪を立てて。]

…は、ぁ…。

[喘ぐように酸素を求め。
王子に‘実験’という名目で痛みを与えられた事は幾度となくあるが、それとは比べ物にならなかった。]

(110) 2013/10/01(Tue) 23:48:06

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