[こちらの言い分は、少女に対しそれなりの説得力を持っていたらしく。
それきり少女の反論は止む>>92]
はて、受け入れる覚悟は出来たということか?
こちらにとっては好都合なことだ。
[どのみち、有無を言わさぬ状況ではあるのだが]
氷は解ければ必ず水になる、人の心身とて同じであろう?
仮に違っていたとて、心などという目に見えぬもの、誰も元の形など知りはしないからな。
[無機物の性質を、人の心身にそのまま当てはめ語る。
世には一度凍り付けば元に戻らぬものの方が多いが、そのようなものなど知りはしないというように。
先の返答は無頓着故の安請け合いと、少女にも知れようか]
[一方、少女が内心懸念している点については、今は特に触れることもなく]