― 早朝:炭焼き小屋→外 ―[浅い眠りが破れたのは、夜明けの少し前。昇りきらない陽の光と覚めぬ夜天の色が、濃いいろの影を織り成す時刻。曖昧なその時間に目覚め、一通り太刀を振るうのは常の習慣だが]……さすがに、ここは自重しねぇと、だよな。[ぽつり、と呟いて動き出す。他の面々はどうしていたか。起きている者がいるならば、ちょっと出る、と言い置いて、向かうのは外]