軍を率いるでも、聖具を手にするでもなく。 そなたは何者として、我が前に立つのであろうな?[その呟きに、答えはあっただろうか。 楽しげに王子を見る魔王の目は、この戦いの先――ゆくゆくは訪れるであろう、聖王国軍との全面衝突を見据えるようでもあった]