[事の発端は予鈴の後
今回の舞台となるらしいロー・シェン邸を下見したいと言い出した千代に引き摺られ、早退届を出し、友人に連絡を入れ、この場にいる]
「ほ、ほ。大きな屋敷じゃのう。主様よ、わらわもこんな家に住んでみたいぞ」
(知らねえよ……)
[珍しくはしゃぐ千代を横目に、連音はもう幾度目か知らない溜息を吐く
何故、こんなことに……
確かに学校に行ってたら試練の時間には間に合わないだろう
そんなことはわかっているが、納得はできない]
「ほれほれ、主様よ。入らぬのか?折角の機会であろう」
(観光する気満々じゃねえか……)
[契約者との絶妙な温度差を感じつつ、ロー・シェン邸へと足を踏み入れた**]