>>101―茶会の間―[猫のごとく静かな足取り。黒髪の青年に振り向いた。]あら。クロイツ。あなたも独り立ちの時季ということなの?そう。この城も寂しくなるわね。[もっとも――彼女の“本体”は。地下迷宮の奥深くで休眠に就いている事が大半ではあるのだが。]