人狼物語−薔薇の下国

215 龍海乱舞 ─南方海域波乱航─


渦雷の騎竜師 シロウ

― 八幡 甲板 ―

御意。

[>>81男は龍から仕える主君の子へと向き直ると、
姿勢を正し腰を折り見送った。
自軍の船の中、男が気配を探った限り不審は無く、
故にわざわざと後を追うような事はなかった。
自ら働く事を、良しとする者は多いのだろう。
普段船上とは遠い所に身を置く男にとって、
船内の雰囲気は概ね上々といった所であった。]

立派に成られたものだ。

[若君が去った後に呟くそれは、
やや強くなってきた風の中に飲み込まれる。
男の胸中には柄にもなく、年寄りめいた感慨が浮かんだ。]

(110) 2014/07/02(Wed) 21:41:37

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