[と、そんなことを考えているうちに通信が終わる。
すると、何やら少尉は声を潜めて告げてくる。>>95]
…へ、スパイ?
[まさかそんなはずはない。この艦に乗っているのはみな身元のしっかりした人間だ。もちろん私も。それに、仮に数人のスパイが乗り込んできたとして、何が出来るというのか。
とはいえ、あくまで噂である。一技術者の自分が考える必要は無い――ただ、頭の片隅くらいには置いておこうかな、と思った。]
そうだねー。早く帰って、休暇を満喫したいところだね。
[深く考えずそう告げた後、これからどうしようか考えていた。
通信士が言っていた、電探の補修について興味が無いわけではない。
自分が居ても手伝えることなど無いだろうが、電探はこの間に搭載された最新鋭の技術の一つだ。立場上気になるものではある。
ただ、ちゃんと修復が済んでからでいいじゃないか、という気持ちもあった。時間は十分にあるのだから。
…考えた末、結局2(2x1)
1.少尉に同行して電探を見に行くことにした。
2.今日はこのまま戻ることにした。]