人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


薬師 クレステッド

―少し未来―

[焼却炉へと歩き出していた彼を、間一髪のところで引き止められた事に安堵する。>>73
といっても彼が本気でそれを望むなら、自分には言葉を尽くす以外に止める術を持たない。
熱気がちりちりと肌を舐める。けれど、そこから動かずに]

 ……死にたかったのか?

[そう尋ねれば彼は何と答えただろう。
答えがあってもなくても、引き止めるように、その身に縋りつくように抱きしめる。]

 ずっと、処理施設ここからお前の声を聴いていた。
 無理やり振り分けられたとはいえ、敵陣営という事に絶望もしたし、お前の行動に、……そうだな、眉を顰める事もあった。

 ……――けれど、それ以上に、お前の叫びが聞こえていたよ。

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(109) 2013/10/10(Thu) 23:09:40 (ハチドリ)

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