[そう言って、自分の下ろしていた手を スッ、と下から上へと振り上げた。 瞬間、キラリと光る翠玉の瞳。 相手の足元から天井にかけて その空気が切り裂かれ彼の四肢を傷つけようと 無数の風の刃が彼を襲うだろう。 ズキン、サイコキネシスの反動で 頭が痛んでしまっても。 もはや軽く眉を顰めるだけ。 もし風の刃を避けられたとしても構わない。 直ぐに次の攻撃へと転じようとするだけだ。 サイコキネシスを使うたびに倒れていた いつもとは、違って]*