もはや対話だけで示せる状態じゃないと言うことは分かってる。だから、最初に対話出来る機会が欲しかったんだ。それでも、俺はお前らを知りたい、そう思ったからこそ、こうして声をかけた。……この様子じゃあ最初に対話出来てても、同じ結果だったろうけどな。お前ら《ほか》を知ってもお前らのいう俺ら《おのれ》を今すぐには認められそうに無い。[認め、受け入れるなら宇宙《そら》を諦め、生を諦めることになる。それだけは出来ない。表情は残念そうなものへと変化した。それは相手へのものではなく、自分へのもの]