[北が動いて南もまた動く>>84。己が撒いた厄災の種が芽吹くのか否かは、最早相手次第。 『ゾネス要塞、陥落』何れラメールを守っていた要が崩れ去った報告はそう遠くない内にされるのだろう。南もまた進軍し王都を陥落させようと動き出し、北はラメールを侵略しようと、母国を守ろうと戦い始める軍人達。最早自分はその顛末を見る事も知る事も出来ないのだ。厄災の種を撒いた己は、もう二度と口にする事は無く秘めた想いを隠したまま静かに逝くのだ。]