――!!
[事前に
少女は突然の訪問者の動きにどうにか対応することが出来た。
一見快活そうに見えるその男の視線、狙った先が自分であることに気付けば少女は不快そうに片頬をひくつかせる。
直ぐさま重心を低くし、鞄から短剣を抜いた。
同時に動いた蔦が男の足を取ろうと動き、男の手がまさに少女に触れんばかりになったその時に、片足を掬い上げて逆さ吊りに。それ以上の抵抗を許すまい、と、抜いた短剣を少女にとって丁度いい高さになった首元につきつけた。]
動かないで。
妙なことをすれば首を刎ね飛ばすわ。
[目を細めて首を傾げる]
……随分とご挨拶じゃない。
あら、よく見ればあなた、ぼろぼろじゃない。
大変だったのね?
[状況にそぐわぬ優しい声音で話しかけた。]