― 平原南 ―[カレルの頷きに、通じていると改めて知る。>>102己の思いは全てぶつけた。あとは、彼次第だ。拳が肉体を打つ衝撃が腕に響く。打ち抜く寸前で力を緩めたから、内臓は無事だろう。たぶん。崩れ落ちるカレルに手を貸すこともなく、一歩下がって見下ろす。] 数日は動くな。 下手をすれば治らなくなるぞ。[ぼそりと声を落とした。]