『く…っ!!』[掴んだ槍、引き抜く強さにぐ、と手に力を込める。 それが愚策と知れたのは、ふ、と抜けて肩に重くかかる力。 ぐらりと体勢が崩れたのと、再度槍がぐいと引き抜かれたのは少しの時差。 そのまま尻餅をついたこちらに、今度こそ振り下ろされるその切っ先から逃れる術はもう。 残ってなど、いなかった*]