人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


帝国扶翼官 ルートヴィヒ

[あれからすぐに帝国とオルヴァルの間に戦いがあって、オルヴァルは地図の上から名前を消した。
彼女が帝国に連れてこられたらしいことを知ったのは、父の会話を漏れ聞いたときだった。
人質、だの、狂った、だの、恐ろしい言葉ばかりが聞こえて来て、自分はすっかり怖くなってそのまま彼女の記憶に蓋をしてしまったのだ。

第三艦隊にユルド社の係累が所属している、と教えてくれたのも、父の従者だった。
おそらくは、彼女が帝国に来るのに父が関わっていたのだろう。自分と彼女がとても仲良さげにしていたことを覚えていた従者が、そっと耳打ちしてくれたのだ。

なのに自分は、すっかり彼女のことを記憶の底にしまいこんでいた]

(109) 2015/11/06(Fri) 21:47:54

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