人狼物語−薔薇の下国

332 【絶望村】貴方と私が乗れない方舟


教会の子 コンスタンツェ

―歩きながら―
[俯きながら、エレオノーレは言います。]

『コンスタンツェ、コンスタンツェ。お願いがあるの。』

何でも聞くわ、エレオノーレ。

『昨夜のこと、絶対に、フランツには言わないで。彼にだけは言わないでいて。お願い、コンスタンツェ。私、どうしても知られたくないの……。』

……分かったわ、エレオノーレ。私、誰にも言わない。
あのことは私と、貴女だけの秘密よ、エレオノーレ。だから安心していいの。

あなたは、何も、悪くない……。

[頭上で高らかとなった教会の鐘が、あの子の魂を送り出し、そして、泣きじゃくるエレオノーレの声を、包み込むように隠してしまいました。]

(109) 2015/05/06(Wed) 01:17:54

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